蒸気で動く自転車を作ってみる
「デコチャリ」というジャンルをご存知だろうか?自転車とは無関係なLED電飾やパーツを施した、走ることよりも魅せることを重視した自転車のことである。
そんなデコチャリを、大の大人が本気で作ったらどうなるのだろうか?
今回はエンジニアリングのエキスパートでもある、エンジニア転職専門サイト「メイテックネクスト」さんのご協力のもと、「本気のデコチャリ」を作ってみることにした。
■ デコレーションのテーマは「蒸気機関車」
電飾やエアロパーツなどではなくもっとスケールの大きなデコを施したい。そこで「蒸気機関車」である。あの美しいフォルムと力強い走り。煙を吐きながら走る姿は、技術の結晶とも言える。そんなデコチャリをつくりたい。
自転車ファン、鉄道ファン両方の心を掴みたい
イメージ図
■ 「蒸気機関」の壁
蒸気機関の歴史は古く、イコール試行錯誤の歴史である。それだけに技術的にも高度でコストもかかる。つまり「すっごい大変な機械」なのである。あと重い。人間と夕飯の材料少々を積むように設計された自転車に、蒸気機関を搭載するのは物理的に難しい、ということが判明したのである。判明というか気づいたのである。企画の根幹を揺るがす大問題である。
■そうだ「煙」だ
しかしここで諦めるわけにはいかない。では、蒸気機関で動かなくても蒸気機関車っぽいものとはなにか?ここで我々が出し答えが「煙」である。蒸気機関車の象徴的なものといえば、あの「煙」である。
そこで、元エンジニアで現在はメイテックネクストでエンジニアのサポートをしている皆さんと、テレビ・舞台等の大道具・小道具の製作をしているART BREAKERSの皆さんに、蒸気機関車の如く「煙」を吹き出す自転車がつくれないか相談する。
「機関車の発煙部分はバラエティー番組などで使う炭酸ガスマシーンや、舞台装置用のスモークマシーンなんかいいと思います。」
「電源はどうしましょうか?」
「荷台に載せるスペースを作って載せましょうか?」
流石エンジニアリングのプロである。どんどんアイデアが出てくる。こんな(バカらしい)アイデアの実現にも皆さん真剣である。カッコいい。同時に申し訳なさが溢れてくる。
■ 蒸気自転車の製作
いよいよ製作にはいる。まずは大まかな外枠を組み立てたβ版の蒸気自転車を見ていただこう。
蒸気自転車β版
機関車のベース部分はカゴの上に設置
煙突部分になるパイプ
煙の候補はスモークマシンと炭酸ガス
プロが使う本格的なスモークマシンや炭酸ガスのボンベである。トシちゃんとかマッチが歌う時に床でモクモクしてるやつだ。興味津々で噴射テストを行う。
煙突をのぞくメイテックネクストの皆さん
プッ、シュー
アッハッハー
思わず笑いが起こる。煙が出ただけなのにスゴく面白くて、妙に嬉しくなる。この感覚はなんだろう。「これは完成したらどうなるのだろう?」という期待が高まってくるのを感じる。
ここから更に外観パーツなどを装備して、蒸気自転車のクオリティをアップ。
次ページで、いよいよ蒸気自転車の完成である。
そんなデコチャリを、大の大人が本気で作ったらどうなるのだろうか?
今回はエンジニアリングのエキスパートでもある、エンジニア転職専門サイト「メイテックネクスト」さんのご協力のもと、「本気のデコチャリ」を作ってみることにした。
■ デコレーションのテーマは「蒸気機関車」
電飾やエアロパーツなどではなくもっとスケールの大きなデコを施したい。そこで「蒸気機関車」である。あの美しいフォルムと力強い走り。煙を吐きながら走る姿は、技術の結晶とも言える。そんなデコチャリをつくりたい。
自転車ファン、鉄道ファン両方の心を掴みたい
イメージ図
■ 「蒸気機関」の壁
蒸気機関の歴史は古く、イコール試行錯誤の歴史である。それだけに技術的にも高度でコストもかかる。つまり「すっごい大変な機械」なのである。あと重い。人間と夕飯の材料少々を積むように設計された自転車に、蒸気機関を搭載するのは物理的に難しい、ということが判明したのである。判明というか気づいたのである。企画の根幹を揺るがす大問題である。
■そうだ「煙」だ
しかしここで諦めるわけにはいかない。では、蒸気機関で動かなくても蒸気機関車っぽいものとはなにか?ここで我々が出し答えが「煙」である。蒸気機関車の象徴的なものといえば、あの「煙」である。
そこで、元エンジニアで現在はメイテックネクストでエンジニアのサポートをしている皆さんと、テレビ・舞台等の大道具・小道具の製作をしているART BREAKERSの皆さんに、蒸気機関車の如く「煙」を吹き出す自転車がつくれないか相談する。
「機関車の発煙部分はバラエティー番組などで使う炭酸ガスマシーンや、舞台装置用のスモークマシーンなんかいいと思います。」
「電源はどうしましょうか?」
「荷台に載せるスペースを作って載せましょうか?」
流石エンジニアリングのプロである。どんどんアイデアが出てくる。こんな(バカらしい)アイデアの実現にも皆さん真剣である。カッコいい。同時に申し訳なさが溢れてくる。
■ 蒸気自転車の製作
いよいよ製作にはいる。まずは大まかな外枠を組み立てたβ版の蒸気自転車を見ていただこう。
蒸気自転車β版
機関車のベース部分はカゴの上に設置
煙突部分になるパイプ
煙の候補はスモークマシンと炭酸ガス
プロが使う本格的なスモークマシンや炭酸ガスのボンベである。トシちゃんとかマッチが歌う時に床でモクモクしてるやつだ。興味津々で噴射テストを行う。
煙突をのぞくメイテックネクストの皆さん
プッ、シュー
アッハッハー
思わず笑いが起こる。煙が出ただけなのにスゴく面白くて、妙に嬉しくなる。この感覚はなんだろう。「これは完成したらどうなるのだろう?」という期待が高まってくるのを感じる。
ここから更に外観パーツなどを装備して、蒸気自転車のクオリティをアップ。
次ページで、いよいよ蒸気自転車の完成である。